上海蟹とは?食べ方、時期、上海でおすすめの美味しいお店まで全紹介

上海蟹とは?食べ方、時期、上海でおすすめの美味しいお店まで徹底紹介

上海を訪れたら絶対に見逃せないグルメのひとつが「上海蟹」です。中国の秋を代表するこの美食は、シーズンが訪れると街中のレストランや市場が一斉に活気づき、その姿を見るだけでも秋の訪れを感じられます。

本記事では上海蟹の魅力に迫り、食べ方やベストシーズン、上海で一押しのレストランまで詳しくご紹介していきます。「上海蟹ってなに?美味しいの?」と疑問を持っている方でも、テンション上がっちゃうこと間違いなしですよ。

上海蟹とは?

上海蟹は、中国語でダージャーシエ「大闸蟹(dazhaxie)」と呼ばれ、爪の周りにふさふさとした毛が生えていることから、毛蟹(maoxie マオシエ)とも呼ばれます。

上海蟹の最大の魅力は、なんといっても濃厚な蟹味噌と繊細で甘みのある身。ひと口食べれば、その豊かな風味が口いっぱいに広がり、まさに「秋の味覚の王様」と呼ぶにふさわしい存在です。

特に陽澄湖産の上海蟹は最高級品として評価され、そのブランド力はまさにお墨付き。旬の時期になると、多くの人々がこぞってこの絶品を求めに訪れるほどです。

上海蟹のシーズンとオス・メスの違い

上海蟹はオス・メスで旬が異なります。雄と雌の見分け方は、ひっくり返して腹に三角形のフタみたいなものが付いているのが雄(写真右側)、丸くてフタが付いていないのが雌です(写真左側)。

上海蟹のオスとメスの見分け方

10月~11月は、卵をたっぷり蓄えたメスの上海蟹が美味しい季節です。蟹味噌が豊富で濃厚な味わいが楽しめます。11月下旬からはオスが美味しい時期となります。クリーミーな白子がたっぷり詰まっており、身と味噌が最も味わい深くなります。

このように、時期によってオスとメスの美味しさが異なるため、両方を味わってみるのもおすすめですよ。

上海蟹の食べ方

上海蟹は、うまみを凝縮した「蒸し蟹」で食べるのが一般的。温度が高すぎると蟹が硬くなってしまうので、適度な温度でじっくり蒸すことが大切です。蒸しあがると、蟹の甲羅がほんのり赤くなり、香ばしい香りが広がります。この蒸し上がった瞬間が、食欲をそそる最高潮!

蟹は体を冷やす性質(寒性)があるとされているため、冷たいビールよりも生姜を使った酢醤油や温かい紹興酒と一緒に食べるのが伝統的です。

①蟹の脚を外し、フタを取り除いて甲羅を開ける

脚と爪をすべて外し、フタ(上記オス・メスの違いにある写真を参照)を取り除きます。甲羅を開けて、心臓(黒い幕の下にある六角形の白い部分)、蟹鰓(写真3枚目、左右に付いたビラビラした舌のようなもの)は食べられないので取り除きます。

上海蟹の脚を取り除く
上海蟹の甲羅を開ける
上海蟹の心臓を取り除く

②身を半分に割り、蟹味噌と白子を食べる

甲羅を開けると黄金色に輝く蟹味噌(中国語で蟹黄)が現れ、その香りに思わずうっとりしてしまいます。写真の白枠の部分が白子(中国語で蟹膏)です。小さめのスプーンでじっくりと味わいましょう。

上海蟹の蟹味噌と白子

③ボディー部分の蟹肉を取り出す

脚やボディの中には甘みたっぷりの身が詰まっており、しっかりとした食感を楽しむことができます。殻の横じまに沿ってハサミを入れると、蟹肉がスムーズに取り出せます。

上海蟹のボディー部分の蟹肉を取り出す

④脚の蟹肉を押し出す

まずは脚の関節をハサミで切り離します。細い脚を太い脚の中にグッと差し込むと、蟹肉を押し出すことができます。

上海蟹の脚をカットする
上海蟹の細い脚を使って蟹肉を押し出す

⑤爪の蟹肉を取り出す

爪の動く方を手で取り外します。縦にハサミを入れて爪を開いてください。

上海蟹の爪の動く方を手で取り外す
上海蟹の爪は縦にハサミを入れて蟹肉を取り出す

⑥殻に付いた蟹味噌も忘れずに

胃は食べれないので取り除き、スプーンですくって食べます。

上海蟹の胃を取り除く
小さめのスプーンですくって食べる

上海で「上海蟹」が食べられるおすすめレストラン

地元上海人が一押しする、上海蟹が最高に美味しいお店を紹介します。

①蟹榭(シエシエ)

特徴: コースや一風変わった上海蟹メニューを比較的リーズナブルな値段で提供。「禿黄油撈飯」は蟹の香りが豊かで、一口食べるごとに蟹の旨味が広がる。「蟹粉小籠包」は薄皮で蟹黄のスープがたっぷり、「蟹黄焗香橙」は新しい味わいが楽しめる。

価格: 200元/人ほど

住所: 虹橋高島屋百貨店(虹橋路1438号高島屋百貨3階)、虹橋天地商場店(申長路688号虹橋天地商場2階)、虹口龍之夢店(西江湾路388号凯德龍之夢商場A棟6階)、大寧久光商場店(共和新路2188号上海久光中心5階)、五角場合生匯商場店(翔殷路1099号合生汇2階)など

②王宝和酒家

特徴: 清の時代に創業した、上海でも指折りの歴史を誇る格式高いレストラン。蟹の鮮度や大きさにこだわり、看板メニューとも言える「熟醉蟹」は、蟹の旨味と酒の風味が調和した逸品。日本語メニューがあり、コースも選べる。高級感あふれる内装で、お祝いやアテンドにもぴったり。

価格: 500元/人ほど

住所: 九江路555号 王宝和大酒店

③上海大酒店

特徴: 「王宝和大闸蟹」食べ放題メニューが人気。水煮大闸蟹や酒蒸し大闸蟹を始め、伝統手法で作られた蟹料理や、蟹味噌の点心が食べ放題。

価格: 300元/人ほど

住所: 九江路505号 上海大酒店内

④裕興記

特徴: 蟹6匹を贅沢に使った大ボリュームの蟹入り麺が人気。蟹粉小籠包や秃黄油を使った料理など、蟹好きにはたまらないメニューが揃っています。お財布を気にしないで本場上海蟹を食べるならここ!

価格: 100元/人ほど

住所: 南京西路店(威海路830号)、人民公園店(九江路686号騰飛元創大厦)、中山公園店(愚園路1393号)など

⑤蟹家大院

特徴: セレブも訪れる超人気の上海蟹料理専門店。看板メニューの「蟹黄面」は蟹肉と蟹味噌がたっぷりで、「黒松露蟹黄撈飯」や「秘制熟醉蟹」もおすすめ。最後は温かい姜茶で締めくくり。

価格: 400元/人ほど

住所: 広東路59号

⑤荟廷晶萃

特徴: 中国と西洋のスタイルが融合したモダンでスタイリッシュな内装と、洗練された盛り付けが特徴。看板メニューの「蟹粉撈飯」はさすがの美味しさ。蟹肉、蟹黄、蟹膏が絶妙なバランスで配合され、特製の醋が味を引き立てる。値段も比較的リーズナブルで家族連れにも人気。

価格: 200元/人ほど

住所: 陸家嘴尚悦湾店(銀城路66号 尚悦湾広場4階)、凱德晶萃店(徐家汇路268号LuOne凱德晶萃広場)

最後に

日本でも高級食材として知られる上海蟹ですが、本場で味わうそのおいしさは格別。秋の上海に訪れる機会があれば、この季節限定の贅沢な味わいをぜひ体験してみてください。

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