【青島国際ビール祭り2025!】見どころ・アクセス完全ガイド
中国・山東省の港町、青島(チンタオ)で毎年開催される「青島国際ビール祭り(青岛国际啤酒节)」は、中国最大のビールの祭典です。
面白いのは、このお祭り、単なるビール試飲イベントじゃないんですよ!
綺麗な海辺にセットされる毎年個性的な会場装飾に加え、光あり、音楽あり、バーベキューあり、アトラクションあり!と、まさに娯楽と文化の大祭典。
その賑やかさは地元民だけでなく、世界中からも何百万人もの観光客を引き付けています。
今回は、そんな「青島国際ビール祭り」の魅力をドーンとお届けしちゃいますよ♪

目次
「青島国際ビール祭り」とは?
青島ビール祭りを語るには、まず「青島ビール」そのものの歴史を知っておきたいところ。実はこのビール、ドイツと深い関わりがあります。
青島ビールのはじまり
19世紀末、「巨野教案事件」をきっかけに、ドイツは青島を含む膠州湾エリアを租借することになりました。
その後、約16年間ヨーロッパ式の街づくりが進み、赤い屋根の洋館、石畳の道、ドイツ風の教会など、今も街のあちこちに当時の面影が残ってますよ。
租界にはたくさんのドイツ人が移住してきます。異国の地で暮らすドイツ民やドイツ軍人たちは、故郷の味であるビールがどうしても飲みたい!
そこで1903年8月15日、「英德啤酒公司(Anglo-German Brewery Co. Ltd.)」が設立されます。設立に関わったのは、主にドイツとイギリスの実業家たちでした。
醸造には、ドイツの技術と「ビール純粋令」(1516年制定)を忠実に守った製法が採用され、原材料は麦芽、ホップ、酵母、水のみ。

さらに、水は青島近郊の名水・崂山の湧き水を使用(この水質の高さは、今でも青島ビールの誇りとのこと!)。
1904年12月22日、青島ビールの第一号が完成しました。
その醸造所は今も残っていて、後述する「青島ビール博物館」として一般公開されてますよ~。
現在の青島ビールは、伝統のドイツ流ピルスナースタイルをベースにした、爽やかなラガービールが主力となっています。
青島ビールの味わいや中国のその他有名ビールについては以下の記事でまとめました。
ビール好きの方はこちらもぜひご一読くださいね☆味覚の新たな世界が開くかも。
青島国際ビール祭りの誕生
そんな青島ビールの歴史を背景に、1991年、青島市政府が「青島国際ビール祭り」を初開催しました。
ドイツの「オクトーバーフェスト」に着想を得たこの祭りには、以下のような狙いが:
- 青島のビール文化を世界に発信
- 青島ビールブランドのPR
- 国内外からの観光客誘致
- 地域経済の活性化
- 文化交流の促進
最初はこぢんまりとしたスタートでしたが、年々規模が拡大!
世界中のビールメーカー(バドワイザー、カールスバーグ、ハイネケン、キリンなど)が巨大なビアテントや「ビール城」を出展するようになり、今や本場ドイツに負けない盛り上がりを見せています。

「青島国際ビール祭り」のグルメガイド
さて、ビール祭りと聞けば、やっぱり気になるのはグルメですよね!
まずは主役のビール。青島ビールはもちろん、ドイツの黒ビール(黑啤 – hēipí)、白ビール(白啤 – báipí)、世界各国のクラフトビールも楽しめます。生ビールをリュックに背負って販売しているユニークな売り子さんも登場!
青島流に「ビールを飲もう!」と言いたいなら「哈酒!(ハージウ)」を、中国語の乾杯なら「干杯!(ガンベイ)」を覚えて行きましょう。
また、グルメも脇役とは到底言えないほど、バラエティーに富んだ絶品ばかり♪
まずは大人気の新鮮ハマグリ(嘎啦 – gālā)、必ず試してください!

他にも、イカの炭火焼き、羊肉串(yángròu chuàn)、巨大牛串、韓国風血ソーセージ(血肠 – xuè cháng)、揚げ餅(炸年糕 – zhá niángāo)、臭豆腐(chòu dòufu)、そして地元名物である炸蛎黄(カキの唐揚げ)、辣炒蛤蜊(アサリのピリ辛炒め)など、多彩な屋台メニューが並びます。


さらに、世界中の味を集めたインターナショナル屋台も充実!
ドイツのソーセージ&プレッツェル、韓国のホットク(甘い屋台スイーツ)、タイのパッタイやトムヤムクンなど、見て歩くだけでもお腹が鳴っちゃいますよ。
アイスクリームやマンゴープリンなどカラフルなスイーツが揃ってるので、バーベキューで火照った体をひんやり癒してくれるご褒美タイムもお楽しみ♪
「青島国際ビール祭り」の雰囲気は?
メイン会場は「金沙滩ビール城(Golden Beach Beer City)」です。
まず驚くのは、とにかく人が多い!その規模とエネルギーに圧倒されます。

特に夜になると、ライトアップされたビールテントやステージ、海沿いのアートが光り輝き、まるで街全体がフェスティバルに染まったような景色に。

ライブ演奏やドローンショー、夜空に打ち上がる花火、さらにはバンジージャンプやカートレース、縁日のようなアクティビティも盛りだくさんです。

海沿いなので、昼間はビーチでのんびり、夜はビールで乾杯という贅沢な過ごし方もできますよ。
「2025年 第35回 青島国際ビール祭り」の基本情報
開催期間:7月19日 ~ 8月11日あたり(正式発表があり次第更新します)
開催場所:青島西海岸金沙滩ビール城(青岛西海岸金沙滩啤酒城)
入場チケット:無料
イベント時間:イベント期間中毎日 午前11時 ~ 午後11時、初日の開幕式は午後8時から
「青島国際ビール祭り」の行き方
青島までのアクセス
青島膠東国際空港(青岛胶东国际机场 Jiaodong International Airport)が、青島の玄関口です。
日本からのアクセス
- 成田空港から…直行便は少ないです。大阪や上海、ソウルなどの乗り継ぎ便を使います。
- 関西空港から…直行便がたくさん出ていて便利です。
直行便のフライト時間は、成田国際空港から3時間50分ほど、関西国際空港から2時間50分ほどです。青島行きの格安チケットはこちらからチェックできます。
中国国内からのアクセス
- 上海から飛行機で移動…浦東国際空港、虹橋国際空港から直行便で1時間40分ほどです。
- 上海から“高鉄(中国版新幹線)”で移動…高鉄(ガオティエ)で「上海站(地下鉄だと1号線「上海火车站」駅)」→「青岛站」に移動します。5時間ほどかかりますが、1等席に乗っても飛行機の半額以下で乗れるので、特に急がず高鉄を体験したい人には最適ですよ。
- 中国のその他都市から…上海出発と同様、空の便と高鉄の選択肢があります。
高鉄チケットはパスポートがあれば窓口で購入できます。ただ当日購入しようとすると売り切れのケースが多いので、オンラインから事前購入した方がいいですよ。
高鉄チケットの購入方法については、以下の記事をご覧ください。
会場までのアクセス
ビール祭りのメイン会場は、青島市の西海岸新区にある「青島西海岸金沙滩ビール城(青岛西海岸金沙滩啤酒城)」です!
タクシーやDiDiを使えば、「青島膠東国際空港」から1時間ほど、高鉄「青岛站」から25分ほどで到着します。
まだ中国慣れしていない人は空港や高鉄の正規乗り場からタクシーに乗りましょう!
DiDiも便利なので、挑戦してみたい方はこちらの記事をご参考くださいね☆
地下鉄を使う場合は、1号線の「天目山路」駅が最寄り駅で、そこから1.7㎞です。
高鉄「青岛站」からは直接1号線に乗れるので、「天目山路」駅に着いたらタクシーに乗ってもいいですね。
青島膠東国際空港からだと、まず8号線で「青岛北站」駅へ、そこから1号線の王家港方向に乗り換えます。
会場での支払い方法
他の記事でも書いてますが、中国旅行にはスマホ決済アプリの「Alipay」か「WechatPay」を設定していく必要があります。
現金は使えるもののお釣りが出ない可能性があり不便、クレカは屋台だと使えないのがネック。。比べてスマホ決済アプリは、交通機関や小さなお店含め、どこでも気軽に使えます。
設定方法は以下のブログ記事をご覧くださいね♪
青島ビール博物館
ビールフェスのついでに、ぜひ行ってみてほしいのが青島ビール博物館です。

1903年当時の建物を一部利用して作られたこの博物館では、ビールの誕生から今に至るまでの歴史を、実際の機械や資料を交えて紹介しています。
館内には、創業当時のビール醸造設備や、レトロなラベル、古い広告ポスターがずらり。
醸造の工程を見学できるだけでなく、最後にはできたてビールの試飲タイムもありますよ!
お土産セクションも充実しており、限定ラベルのビールや、かわいい青島ビールグッズがずらりと並んでいて、自分用にも、お土産用にも、ついつい手が伸びちゃいます。
住所:青岛市市北区登州路56号 青岛啤酒博物馆
営業時間:8:30 ~ 17:30(16:30に入場停止)
入場券:成人50元/人(繁忙期は60元/人)、学生半額、1.4m以下は無料
青島国際ビール祭りに便利なおすすめホテル
青岛金沙滩希尔顿酒店(Hilton Qingdao Golden Beach)
ヒルトングループの5つ星ホテルです。
さすがのヒルトンブランドだけにサービスは申し分なく、金沙滩のビーチまで徒歩10分と抜群の立地を誇ります。
お部屋も全体的に広く、海岸線が見えるテラスは景色が美しく、心地よい風に癒されると評判。
高品質にもかかわらず、豪華な朝食付きで、比較的リーズナブルな価格もアピールポイントです!
青島啤酒時間海岸リゾートホテル(Tsingtao Time Resort Hotel)
ビール祭り観光客にとても人気のある、ユニークなビールをテーマにした5つ星ホテルです。
ビーチまでは50メートルとプライベートビーチと同じくらいの距離にあり、近くには飲食や娯楽施設がたくさんあります。
綺麗なお部屋、申し分のないシービュー、豊富なアメニティ(クラフトビールと温泉体験のクーポンももらえる)、きめ細かなサービスに定評があり、家族連れに嬉しい子供用の遊び場などもありますよ。
フェスティバルと青島のビーチを120%楽しめる、一押しのホテルです!
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